Sep 6th 17
毎年9月10日はWHOが定めた「世界自殺予防デー“World Suicide Prevention Day”」である事をご存じだろうか。
2003年に世界的に増加する自殺に対して「自殺に対する注意・関心を喚起し自殺防止のための行動を促進する」ために制定された。
これを受けて日本でも9月10日から9月16日まで自殺予防週間にしている。
日本における自殺者は1998年に3万人を越え2003年には34.427人にも昇っていた。
毎年自殺予防対策様々な自殺予防対策を講じ2012年には15年ぶりに3万人を下回る事ができ、昨年は21.897人となった。
(厚生労働省:自殺対策白書http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/jisatsu/17-2/dl/1-1.pdf)
しかしながら、年齢別の死因順位で見ると15才から39才までの死因の1位が自殺なのだ。
この状況は先進国では日本のみで死亡率も他の国に比べて多い。
このような状況を踏まえて、政府では昨年の自殺総合対策大綱を見直し
「誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指して」と掲げ、
若者の自殺対策や、勤労問題による自殺対策の推進、地域レベルでの実践的な取組の更なる推進を行い自殺死亡率を平成38年までに平成27年比30%以上の減少を目標に7月25日に閣議決定をした。
自殺は、心理的、身体的、社会的、経済的に追い詰められた上での死であり、うつ病などで精神疾患にかかっているかたもたくさんいる。
「死ぬしかない」と思い込んでしまう状況から何かのきっかけで「今日はやめよう」と思ってもらう、
そのきっかけ、関わりが自殺防止につながると思う。
今年は特に夏休み明けの子供に向けての
「つらかったら学校休んで図書館へ」「動物園へ」「学校に行かなくても大丈夫」などの
具体的な呼びかけをメディアでよく見かけた。
このような呼びかけをすることが、本人の「死ぬしかない」と視野狭窄になって思い込んでいる、
こころに届いて欲しいと思う。
そのようなつらい思いを秘めて普通に生活している人は、実は多い。
あなたのふとした声かけで救われる人も多いのです。
8/28〜9/27までの自殺予防週間 特別サイト
https://promotion.yahoo.co.jp/jisatsuyobou2017/
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