Mar 6th 13
先月開催された、東京マラソン。
参加者約35,000人が、びっしりひしめきあって、それぞれが思いを抱いて一斉にスタートを切った光景は、
なんだか力が涌いてくる感じでした。
梅は咲いたか、桜はまだかいな〜。
陽気と共に植物や生きものも、そろそろ動き始め、変化を感じる3月。
一方、3月は「自殺防止月間」でもあります。
年間で自殺者が多い月・・・なんですね。
年間の自殺者は14年連続で30,000人を超え、
東京マラソンに参加された人数に相当すると思うと、やりきれません。
しかし、先日発表になった23年度の自殺数は、30,651人で、
31,000人を切ったのは実に14年ぶりなのだそうです。
国をあげての取り組みの成果の結果、減少してきた・・・とは思うのですが、
単純に評価できない数のマジックもありそうです。
日本は自殺の定義を「死後24時間以内に発見され、遺書があること」としており、
それ以外は「変死」扱いにしています。
(ちなみにWHO基準では変死(原因不明の死)の半数を自殺とカウントしているようです)
変死者の中にも、だれにもメッセージを遺さず、すぐには見つけてもらえない、
より孤独な自殺が含まれている事は想像できます。
実際に「変死」の数は増えていると言うことですから、自殺数自体、もしかしたら増えているのかもしれません。
自殺に至る理由は様々かもしれません。
しかしその選択に至るまでに、誰かに話すことができれば、
ひとりではないという思いがあれば、変わってくるのではと思います。
つらいマラソンの道のりも、多くのランナーを仲間と感じ、沿道の声援があればこそ、がんばれる。
途中でダメでも「よくやった」と誰かが声をかけてくれたら、
自分でもまたやれそうな力が涌いてくるのだと思います。
「なんだかいつもと違うな」とあなたが感じたらちょっとひと声かけてみてください。
また、抱え込まずに誰かに話してみて欲しい、と思います。
内閣府、自殺対策ページ
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/
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