Jan 20th 12
「病は胃腸から」という面白い記事
http://jp.wsj.com/Life-Style/node_376807?reflink=Goo&gooid=nttrが
1/19付けのウォールストリートジャーナルに掲載されました。
記事では、スタンフォード大のパンカジ・パスリチャ教授のマウスを使った実験で、胃の不調がうつ病や不安神経症を促している可能性を示したことを受け「精神的な問題と思われることが実は胃腸の状態によって引き起こされている可能性がある」としています。
腸や消化管は、身体をつくり、栄養し、維持するにも大切な機関であり、脳や脊髄を損傷しても単独で働き続けることが出来ます。
口から肛門までの長い管である消化器は、上から下へ食物が運ばれる際にスイッチ(神経)があり単純に順次働いているというだけでなく「腸内にも多くの神経とその神経伝達物質があり、脳と同様に豊かな感情を持っている。第2の脳である」とマイケル・D・ガーションは13年も前に「セカンドブレイン」を出版し話題になりました。
腸に感情がある?!
確かに、胃が痛い状態が続くと憂鬱になるだろうし、下痢がちだと出かけるのは心配になりますよね。
状態が行動を制限したり、結果憂鬱な気分になるというのは何となくわかりますが、それは腸が指令を出していることなのか、というとちょっとピンときません。
脳(頭)を優位に考えて腹を軽視しているのか・・・。
しかし、脳の神経伝達物質の1つ「セロトニン」が腸内神経にも数多く存在していることや、体内のセロトニンは95%腸でつくられていることが分かっているそうです。
そういえば、強い不安感を抑えるスルピリドという薬は胃潰瘍の薬でもあります。
人体の発生で一番初めに出来るのが腸で、脳は腸から進化して出来たもの。
腸が脳と同様の機能や働きをしていれば、神経症にかかってもおかしくはないのです。
乳酸飲料のCFではないですが、もうちょっと腸(腹具合)を意識してもいいのかもしれませんね。
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