Apr 14th 10
先日、打撲や骨折時に痛む場所を「さする」という動作には、損傷した神経回路を修復する効果がある」という記事を読みました。
ジャーナル・オブ・ニューロサイエンスに論文を掲載した、群馬大学の柴崎講師によると「さする行為には、神経再生を促そうという無意識な意味が込められているのではないか」とのこと。
確かに「イタっ!」と感じた瞬間、患部を無意識に押さえ、なでさすっていますが、それが損傷した神経回路を修繕してくれていたなんて驚きです。「昔からなんとなくやっている」ことにもちゃんと意味があり、この場合、まさに手当てをしていたのですね。
ここ数年、脳神経や細胞レベルの研究がドラマチックに進化し、多くの発表がなされています。身体感覚的には「楽になるからやってるだけ」ということについて、後から科学的な根拠が発表されて面白いなあと思います。
さて、こころが痛い時、あなたはどこをさすりますか?
頭でしょうか? 胸でしょうか? ほっぺたでしょうか。
きっと、そっと手を添えたところが、痛みを感じているトコロなんでしょう。
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