Oct 24th 08
病院での受診の際に女性型のアンドロイド(人間を精巧にまねて作ったロボット)を医師のそばに置いて、患者の診察時の満足度を調査する実験(アンドロイドの陪席によるコミュニケーションへの心理的影響)が大阪大学の研究チームでありました。
アンドロイドが患者の動きに同調して微笑んだり、うなづいたりする場合は、患者の満足度があがり、医師に同調したり無表情の場合は満足度が低いという結果が出たそうです。
さて、人とコミュニケーションをとる際に、「どうも話すのが下手で・・」と苦手意識をお持ちの方が結構いらっしゃいます。
「うまく話せない」「いい表現がうかばない」など、伝えたい話の内容表現にお困りのようです。
コミュニケーションには、話の内容(言語)、口調のトーンや速度(聴覚)、身体表現(視覚)の3つの要素があり、メッセージが発せられた際の相手への影響として研究された“メラビアンの説”によると、
話の内容は7%
声の調子速度(聴覚)は38%
身体表現55%
というのです。つまり、あなたが一生懸命考えた話の内容よりも、あなたの話し方や身振り、表情などの視覚の情報が、相手とっては多くの影響を与えているのです。
診察場面でのアンドロイドの研究結果でも出ているように、人とコミュニケーションを取る際に大切なのは安心感なのだとすると、相手に対して、にこやかにうなづくということから始めるといいのかもしれませんね。
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