Sep 25th 08
バブル崩壊以降、企業の都合を優先した雇用形態が普及しました。その結果、不安定な雇用が増え、多くの勤労者の心理社会的状況の悪化が社会問題となっています。しかし、これからの少子高齢化を展望すると、日本の多くの企業では、深刻な人材不足に直面することは必至です。企業存亡はいかに正社員の確保ができるかで左右されることが容易に予想されます。採用活動にあたっては、真に企業の組織文化と価値観が合う人材を採用できるかが、ますます肝心になってきます。なぜなら、売り手市場である限り、価値観の合わない人材は入社後3年未満で退社してしまう可能性が大きいからです。「わが社の組織文化の特徴とは何か」「組織文化に合う価値観を大切にしている人材像とはどういう人たちか」を明解にし、そうした人材をターゲットにコミュニケーションできる企業になっていく必要がありそうです。このあたりの課題に根っこからアプローチするにも、ブランド戦略は有効です。
有力人材の獲得のためにブランド戦略を検討する企業が、今後増えてくるでしょう。
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