Jun 19th 08
雨に紫陽花が鮮やかな季節です。「雨になると古傷が痛む」なんてことを良く聞きますが、天候と古傷はどういう関係?と不思議な感じもします。気圧、温度、湿度の変化など、天候によって体調が左右されるような病気を「気象病」と言うのだそうです。「気象病」の代表が、気管支喘息、神経痛、リュウマチ、頭痛、胆石、血栓、そして憂うつ気分もその範囲に入るようです。
低気圧により体の組織がむくみ、膨張することが原因だそうで、むくんだ組織に神経が触れることで神経痛になったり、気道がむくんで呼吸が苦しくなったりするのだそうです。また気圧の変化は交感神経を刺激して自律神経のバランスを崩させるため、精神的に敏感な人は不安定になり、仕事に集中できない、能力が低下する、やる気が起きないなどの症状が出たりもします。東洋医学では、雨が多いこの季節は「湿邪」に冒されやすいといいます。「湿邪」が体内に入ると体内の水分を停滞させ体の下部を犯しやすく、下痢や下肢のむくみ等を起こします。この時期の頭痛は、手足の血行が悪くなることにより逆に脳の血流が増えるため、拍動を打つ頭痛として現れるのです。また下痢により体調を崩すと消化吸収能力が損なわれ、本来の元気さがなくなり倦怠感につながっていきます。
「気象病」の予防には、むくみを防ぐことがポイントです。湿度が高くなると汗をかきにくくなるので、体内の水分調節のためにも汗をかくように心がけてください。貴重な晴れ間には散歩など軽い運動をして、汗を出しましょう。ぬるめのお風呂で身体を温めるのもおすすめです。入浴は自律神経のバランスを整えて、リラックスできるのでイライラしがちなときも効果ありです。また水分・塩分の取りすぎも注意。血行を妨げるような体を締め付ける服装も避けたいですね。すっきりしない梅雨空のもと、何となく元気がないな、と感じたら早めの予防を心がけてください。
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