Apr 2nd 08
春になると、もも、あんず、うめ、さくらと次々に花が咲き、世界がピンク色に染まりますね。特に青い空にこのピンクのコントラスト、さらに菜の花の黄色があると、明るい景色にうきうきしてきたりします。どうやら色は私たちに様々な影響を与えているようです。
赤い色を見て興奮する牛ではないですが、お皿に赤いソースが添えてあるだけで食欲が増したり、森林の木々の緑を見ているだけで気持ちが落ち着いてきたり、青い海を眺めているだけで気持ちがゆったりしてきたことはありませんか。
これは色が自律神経の働きに作用しているからなのです。私たちが目にする「色」は光の反射によって認識されます。光には波長があり、一番長いのが赤。順番に橙→黄→緑→青→紫と短くなります。目から入った情報は、ホルモン分泌や自律神経を調整する脳の視床下部へ伝達され、波長の長い赤や橙などは、交感神経を活発にし、心や体を興奮状態にするのだそうです。一方、波長の短い青や紫などは、副交感神経を優位にさせ、興奮やイライラを鎮静する働きがあるといわれています。パワーダウンしているときは、赤や橙のような暖色系、イライラッ、カリカリとしているときには青や紫の寒色系の衣服を身につけたり、あるいはネクタイやアイシャドウ、バッグなどの小物で工夫して、色の不思議パワーをいただくのもいいかもしれません。
また、目を閉じて色をイメージするだけでも効果があるといわれています。「よーしやるぞ」というときは暖色系、「落ち着けっ!」というときは寒色系をイメージするのも一手。一度試してみてください。
ちなみにブランディングでも、色の効果は戦略的に応用されています。
「ちょっと一息メンタルケア」一覧へ