Mar 21st 08
理念の社内共有に有効なアプローチの一つが、それらを体現したエピソードや物語を題材にすることです。企業の歴史には、転機になったエポックがいくつかあり、その時にどのような判断、行動がなされたかをたぐってみると、その背景にその企業ならではの特性が発揮されていることが多く見受けられます。その特性こそが、その企業らしさを性格づけている価値観であり、競争優位の源泉です。事業規模の急激な拡張を契機に、企業の公器性の大切さに気づき、社会的使命を明確化した会社。多角化で行き詰まったことを転機に、連携力、チームワークを重んじる行動指針を掲げた企業…たくさんの好例があります。社員の納得と共感を得やすいのは、抽象化された言葉そのものより、その言葉が理念に昇華された経緯やきっかけを物語ることだと実感するこの頃です。
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