Mar 13th 08
ここのところ、企業の不正、不祥事が立て続けに報道されることが多いですね。こうした企業の不正、不祥事を未然に防ぐアプローチとして、大きく二つの方法があるように思います。一つはコンプライアンスの徹底ということがあります。確かに昨今、行動規範を数十項目かかげ、規範に則った行動をとるように促す企業が増えました。もう一つは、理念やブランド・ビジョンの社内浸透・共有があります。後者の方が間接的で、即効性はないかもしれませんが、私は価値があるアプローチではないかなと確信しています。理念、とりわけ社会的存在意義や使命に共感できると、社員の会社に対する誇り、仕事へのモチベーションが高まり、同時に会社のブランドを傷つけたくない気持ちも育ち、社会に恥じる行為をしないようになるからです。とはいえ、理念の浸透・共有は容易ではありません。個々の組織文化によってアプローチも違ってきます。まずは理念そのものを見直すことが出発点かもしれません。理念を改めて見直し、社員がより共感するメッセージにリニュアルしたり、アプローチを工夫し、じっくり理念の浸透を図る企業が増えていることも、また事実です。
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