Jul 11th 07
「自分のアイデンティティ、自分が何かを忘れないことだと思います」
今年のミス・ユニバース世界大会で優勝した森理世さんは、記者会見で「美しさの秘訣」を問われ、間髪入れずこう答えたそうです。
「自分が何か(=アイデンティティ)」を忘れないでいることが美しさの秘訣。このことは、CIやBI(ブランドアイデンティティ)に一脈通じるものがあると思います。様々なステークホルダーとの関係性を踏まえた自己規定が明確で、組織の中でぶれない軸がある企業のたたずまい、振る舞い全体からは、「企業美」と呼べるイメージ資産が形成されていきます。
美しさは相手に与える印象とその一貫性が醸し出すものですから、森さんも常に自己表現に磨きをかけていることでしょう。企業においてもコミュニケーション活動での一貫性は魅力形成に欠かせません。しかし、肝心なのは何をコミュニケーションするか、それがアイデンティティです。我が社は何のために存在しているのか、我が社にとって大切なことはなんなのか。環境が変われば表現は変わりますが、表現する中身にブレがない、それのことが、人でも組織でも「美しい」と感じさせるということを、改めても森さんの発言から気がつかされました。
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